ー訪問介護員の給料はどのくらい?正社員・パートの違いを解説ー
「訪問介護員として働くと、給料はどれくらいもらえるんだろう……」
利用者さんの自宅に訪問して、介護サービスを提供する訪問介護員(ホームヘルパー)。これから訪問介護員として働く方であれば、給料が気になるという方も少なくないでしょう。
この記事では、訪問介護員の平均給料や正社員とパートの違いについて、わかりやすく解説します。
給料アップの方法についても説明するので、これから訪問介護員として働く方はぜひ参考にしてみてください。
訪問介護員の平均的な給料相場
訪問介護とは、介護を必要としている方の生活を支える介護サービスです。
これから訪問介護士として働く方や、訪問介護への転職を検討している方は、あらかじめ給料相場を知っておくのが重要です。訪問介護士の給料相場は、雇用形態や給与形態によって大きく異なります。
また、平均的な給与の相場を理解することで、今勤務している職場や今後の転職先を判断する目安になるでしょう。
ここからは正社員とパートに分けて、給料相場を解説します。
正社員の平均的な月収
厚生労働省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、訪問介護員の平均給料額は正社員で約32万円でした。
この金額には、給与の他に各種手当てやボーナスも含んでいるため、平均年収は約384万円と試算できます。また、月給を労働時間(167時間)で割ると、時給は約1,886円と試算できます。
パートの平均的な月収
厚生労働省の調査によると、訪問介護員の平均給料額はパートタイムやアルバイトで約22万円でした。
この金額には、給与の他に各種手当てやボーナスも含んでいるため、平均年収は約264万円と試算できます。月給を労働時間(109時間)で割ると、時給は約2,018円と試算可能です。
ただし、この値は平均的な数値であり、資格の有無や勤務する地域、業務内容によって給料は異なります。
たとえば、排泄介助や入浴介助を携わる「身体介護」は資格が必要です。無資格でも行える調理や洗濯などの「生活援助」に携わる訪問介護士と比較すると、時給が高い傾向にあります。
サービス提供責任者の平均的な月収
サービス提供責任者とは、ケアマネジャーが考案したケアプランに基づいて「訪問介護計画書」を作成し、ヘルパーに指示を与える役職です。介護の知識や経験はもちろん、さまざまな人と関わるのでコミュニケーション能力が問われ、訪問介護事業所のリーダー的存在となります。
厚生労働省の調査によると、サービス提供責任者の月収は平均約32万円で、正職員の金額とほとんど変わりません。ただし、勤続年数や勤務場所に応じて給料が高くなる可能性はあります。
法人種別ごとの比較
訪問介護事業は、社会福祉協議会や医療法人をはじめとした法人のもとで運営されています。法人種別ごとにもらえる平均給料にも違いがみられます。
ここからは、法人の種類ごとの給料相場を見ていきましょう。
社会福祉協議会 | 332,780円 |
社会福祉法人 | 320,960円 |
医療法人 | 330,360円 |
営利法人 | 312,270円 |
その他 | 309,860円 |
上記の表を確認すると、社会福祉協議会と医療法人で勤務している職員は、平均給料が高いと確認できます。訪問介護員として就職。転職する際の参考にしてみてください。
訪問介護員で給料アップを目指す方法3選
訪問介護士の給料は勤務する職場や働き方に加えて、自身の経歴や保有資格によって異なります。入職してすぐは満足のいく給料が得られなかったとしても、経験を積むことにより給料アップを目指せる可能性が高いです。
ここからは、訪問介護士として給料アップを目指す方法について詳しく紹介します。
1.資格を取得する
訪問介護事業所には資格取得に応じて、手当てを給付しているケースが多いです。特に、国家資格である「介護福祉士」を取得すれば、業務内容の幅が広がり、給料アップも期待できます。
介護福祉士の資格取得には、3年以上の実務経験と実務者研修過程の終了、介護福祉士国家試験への合格が不可欠です。合格率は80%前後と比較的高く、しっかりと試験に向けて対策すれば取得できるでしょう。
まだ資格を取得していない方は、「介護職員初任者研修」の受講がおすすめです。給料アップを目指す方は、ぜひ資格取得を考えてみてください。
2.キャリアアップを目指し転職する
より高い給料で働くためには、キャリアアップを目指して転職することも手段の一つです。一般職と同じように訪問介護事業所でも、給料や福利厚生などの待遇が異なります。
もし、現在働いている事業所が業務内容に対して、待遇が見合わないと感じる場合は転職も検討してみましょう。ただし、給料が高くなったとしても、訪問スケジュールが過密であったり、環境が整っていなかったりしては長く働けないかもしれません。
転職を決める際は、同業種の知人や転職エージェントを利用するなどして、自分に合った職場を選ぶことも重要です。
3.夜間・早朝の勤務を増やす
訪問介護は一般的に日中の勤務が中心ですが、まれに早朝や夜間帯にサービスを提供している施設や、24時間体制の施設もあります。夜間・早朝勤務をすると時間外手当や夜勤手当がもらえるため、給料アップにつながる可能性が高いです。
まとめ
この記事では、訪問介護員の平均的な給料や正社員・パートタイムの違いなどについて詳しく解説しました。
訪問介護員の正社員として勤務している方の平均月収は約32万円、パートタイムやバイトとして勤務する場合は約22万円。
この額は、日本の平均給料と比較するとやや低い傾向にあります。しかし、介護業界は人手不足といわれており、需要も高いことから、今後給与面を含めた待遇の改善が期待できるでしょう。
また、介護福祉士の資格取得や転職により、給料アップを目指せます。まだ資格を取得していない方は、「介護職員初任者研修」の受講を考えてみるとよいでしょう。
それでは本記事が、訪問介護士としての勤務や転職を考えている方の一助になれば幸いです。
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