ー訪問介護の将来性はある?問題点や役立つ資格を解説!ー
体力面や給料で、マイナスイメージを持たれやすい訪問介護の仕事。また、人材不足や技術の進歩により、「訪問介護には将来性がない」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、訪問介護が直面している問題を解説していきます。また、「訪問介護の将来性を考えて、スキルアップに役立つ資格が知りたい!」と感じている方のために、スキルアップに役立つ資格などを解説します。それぞれの資格の特徴を詳しく解説しますので、ぜひ参考にいてください。
訪問介護には将来性がない?直面している問題3つ
「訪問介護には将来性がないと聞いたけど、本当なの?」と不安に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。訪問介護の課題は、訪問介護に将来性がないと言われる原因にもつながっていることから、しっかりと理解しておく必要があります。
ここでは、訪問介護の問題について詳しく解説していきます。
介護業界の人材不足
1つ目は、訪問介護の深刻な人員不足です。
介護分野全般の課題である人材不足の背後には、「給与が低い」「体力的にハードそう」といった、介護業界のマイナスイメージが原因として挙げられます。
長く続けられない仕事というイメージは、訪問介護には将来性がないと言われる一因に。
介護業界の人材不足の問題を解消するためには、賃金の向上、業界のイメージ改善などの課題を改善しなくてはいけません。
総合事業への移管が検討されている
2つ目は、要介護1と2の高齢者に対する訪問介護を、市町村が運営する「総合事業」へ移管する構想があることです。
「総合事業」とは、市町村が介護保険の財源で高齢者の介護予防や生活支援、相談対応などを展開する「地域支援事業」のメニューです。
この事業は、従来の介護サービスだけではカバーしきれない高齢者の暮らしを、地域で連携して支えていくことが目的です。
また、NPO、民間企業、ボランティアなどのさまざまサービスが提供されるのが特長。介護を受ける高齢者は、これらの中からサービスを自分で選択して利用できるメリットがあります。
この訪問介護がなくなるかもしれないという懸念から、将来性がないと言われることがあります。
AI(人工知能)やロボット技術の発展
3つ目は、AIやロボット技術の発展です。
訪問介護現場において、技術の進歩は介護の質の向上や効率化に大きな変化をもたらします。
高齢化社会の進行とともに介護の需要が高まる中、介護職の人手不足は歯止めがかからない状況です。その結果、介護が必要なのに受けられない人(介護難民)が増加してしまっているのです。
こうした中で、AIやロボット技術などの技術の導入は、介護業界にとって避けられない選択と言えるでしょう。
実際に、介護福祉施設の送迎を効率化するAIや、高齢者とコミュニケーションを取れるヒューマノイドロボットなどの導入がされているケースも。AIやロボットに関する技術の活用がさらに進むと、訪問介護もなくなるのではないかと思われています。
訪問介護のスキルアップに役立つ資格3つ
訪問介護の仕事は、一見単純労働に思われがちですが、利用者さんのそれぞれのニーズに応じた対応が求められたり、さまざまな職種と連携を取ったりと、奥が深い仕事。
介護や福祉に関する資格を取得して、より専門的な知識を身につけることで、キャリアの選択肢を広げられるメリットがあります。
ここでは、訪問介護員におすすめの資格をご紹介するので、スキルアップしたい方は確認してみましょう。
認知症介護基礎研修
認知症介護基礎研修は、認知症介護に関する公的研修はいくつか種類がある中の、入門研修として位置づけられています。
厚生労働省の発表によると、65歳以上の高齢者の認知症患者数は、2025年には約5人に1人、2060年には約3人に1人が発症すると推計されています。そのため、今後認知症ケアはますます需要が高まっていく分野です。
介護職員の中にも認知症の人との接し方に迷いや不安を感じる方も多く、トラブルにつながるケースも少なくありません。認知症の人との適切な接し方を学ぶことは、訪問介護職員にとって重要なことです。
「認知症介護基礎研修」は、認知症の症状に関する基礎的な知識を学び、認知症ケアの実際の対応方法を修得できます。
福祉住環境コーディネーター
福祉住環境コーディネーターは、医療・福祉・建築の幅広い知識を活かして高齢者や障がい者が住みやすい環境を提案します。
高齢者や障がい者が住みやすい環境を整備するには、医師やケアマネジャー、建築士などさまざまな専門職の意見が必要です。福祉住環境コーディネーターは、専門家と利用者さんをつなぐ架け橋のような存在です。
福祉住環境コーディネーターは、1級~3級があります。3級は生活者視点での基礎知識を習得しているレベル。2級は実務に活かせる程度の知識や能力が求められます。1級は住宅改修・新築のプランニング、住まいやまちづくりへの助言など、幅広い活動に対応できる専門的な知識・能力が求められます。
高齢者や障害者が暮らす環境の包括的なケアが重視される中で、医療・福祉・建築の専門職と利用者の仲介役として活躍することが期待されます。
難病患者等ホームヘルパー養成研修
難病患者等ホームヘルパー養成研修は、難病患者の気持ちに寄り添いつつ、適切なケアを提供することができる人材育成を目的とする研修です。
難病患者等ホームヘルパーは、難病を患い在宅医療を行っている人の生活介助、難病の医療、保健制度、難病各疾患に関する知識などを学びます。
この講座の内容には、おもに基礎課程Ⅰ・Ⅱがありますが、いずれも5時間~8時間で修了できます。各講座には受講資格があり、自治体によっても内容が異なるので、各自治体の受講資格を必ず確認してください。
難病患者等ホームヘルパー養成講座には、難病患者の多様化するニーズに対応した、適切な訪問介護を行うための知識やスキルを身に付けられるメリットがあります。
まとめ
訪問介護には将来性がないと言われる原因や、スキルアップにつながる資格をご紹介しました。
将来性を広げるためには、研修や勉強会に積極的に参加したり、資格を取得して特定の分野の専門知識を深めたりする方法があります。
専門的な知識を身につけることで、専門的なニーズに対応できる人材として、より多くのチャンスが訪れることでしょう。また、サービスの質が向上し、利用者様からの信頼にもつながります。
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